CD 輸入盤

バッハからハイドンまで クレンペラー(8CD)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
2484332
組み枚数
:
8
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

バッハからハイドンまで(8CD)
クレンペラー&フィルハーモニア管弦楽団


クレンペラー没後40年を記念したアニヴァーサリー・エディション。バッハ、ハイドン、ヘンデル、ラモー、グルックというバロックから古典派にかけての作品を収録しています。

【バッハ】
クレンペラーは20世紀初頭からバッハをよくとりあげており、当時の古楽研究の進歩や演奏スタイルの変遷と共に、自身の解釈にも変化を加えるなど柔軟な対応をみせてもいました。ここで聴けるブランデンブルクは晩年のものですが、堅牢で落ち着いた雰囲気の中に、バッハの様式美が存在感十分に示されており、小編成ながら大きな枠組の中で奏でられるガレス・モリス、シドニー・サトクリフ、ジョージ・マルコムらのソロも聴きごたえ十分な仕上がりです。
 管弦楽組曲は新旧録音を収録しています。

【ヘンデル】
クレンペラーのヘンデル録音は少なく、この合奏協奏曲作品6の第4番のほかは、『メサイア』があったのみ。どちらもクレンペラー流儀の見事な演奏で、この合奏協奏曲では、きわめて力強い合奏により、短調のヘンデルの魅力を味わうことができます。

【グルック】
若い頃に師のマーラーの指揮するグルックのオペラに接して感激したクレンペラーは、自身でも戦前には何度もグルック作品を指揮していました。しかし戦後は残念ながらその機会には恵まれず、クレンペラーによるグルックの世界を味わえるのはこの『アウリスのイフィゲニア』序曲のみとなっています。
 グルックのオペラ、『アウリスのイフィゲニア(オーリードのイフィジェニー)』といえば、現在では序曲のみコンサート・レパートリーとして定着していますが、その際、オリジナル版で演奏するか、ワーグナー版で演奏するかという選択肢があり、クレンペラーはワーグナー版を採用して演奏しています。
 もともとワーグナー版は、小味なオリジナル版に較べて雄大な傾向があり、フルトヴェングラーやホーレンシュタインなどもこのヴァージョンで演奏していましたが、クレンペラーのは彼らの演奏と比較してもケタ違いのスケール感と驚くべき迫力、透明な抒情の美しさを誇っています。その二元論的な強さとでもいうべき確信に満ちたテンポと、純度の高いサウンドの構築には驚くほかなく、わずか11分の作品とはとても思えない聴後感・深い感動が、指揮者クレンペラーの特別さを象徴するかのようです。

【ラモー】
『ガヴォットと変奏』は、作曲家クレンペラー独特のセンスを感じさせる美しい編曲。原曲はラモーの新クラヴサン組曲第2集の第4組曲に含まれる第7番という作品です。編曲スタイルはクレンペラーと関係の深かったシェーンベルクら新ウィーン楽派の面々によるバロック編曲にもどこか通じる美しさが備わっています。

【ハイドン】
クレンペラー晩年のハイドン演奏は、オリジナル楽器演奏のような軽快なものではありませんが、重厚で大げさな昔風のハイドン演奏とも異なっています。その演奏の特徴は、比較的大柄で見通しの良いフォルムと、それを支える潔癖なフレージング、そして立体感の強いオーケストラ・サウンドが組み合わされたというユニークなもので、透明度の高いテクスチュアと独特の静謐なムードが、晩年のクレンペラーならではの魅力を醸し出しています。(HMV)

【収録情報】
Disc1
・バッハ:管弦楽組曲第1番ハ長調 BWV.1066
 録音:1969年録音(ステレオ)

・バッハ:ブランデンブルク協奏曲第1番ヘ長調 BWV.1946
・バッハ:ブランデンブルク協奏曲第2番ヘ長調 BWV.1047
 録音:1960年録音(ステレオ)

Disc2
・バッハ:ブランデンブルク協奏曲第3番ト長調 BWV.1048
・バッハ:ブランデンブルク協奏曲第4番ト長調 BWV.1049
・バッハ:ブランデンブルク協奏曲第5番ニ長調 BWV.1050
・バッハ:ブランデンブルク協奏曲第6番変ロ長調 BWV.1051
 録音:1960年録音(ステレオ)

Disc3
・バッハ:管弦楽組曲第2番ロ短調 BWV.1067
・バッハ:管弦楽組曲第3番ニ長調 BWV.1068
・バッハ:管弦楽組曲第4番ニ長調 BWV.1069
 録音:1969年録音(ステレオ)

Disc4
・ヘンデル:合奏協奏曲作品6 第4番イ短調
 録音:1956年録音(ステレオ)

・グルック:歌劇『アウリスのイフィゲニア』序曲(ワーグナー編曲版)
 録音:1960年録音(ステレオ)

・ラモー:ガヴォットと6つの変奏
 (オーケストレイション:クレンペラー)
 録音:1968年録音(ステレオ)

・バッハ:管弦楽組曲第1番ハ長調 BWV.1966
 録音:1954年録音(モノラル)

Disc5
・バッハ:管弦楽組曲第2番ロ短調 BWV.1067
・バッハ:管弦楽組曲第3番ニ長調 BWV.1068
・バッハ:管弦楽組曲第4番ニ長調 BWV.1069
 録音:1954年

Disc6
・ハイドン:交響曲第88番ト長調
 録音:1964年録音

・ハイドン:交響曲第98番変ロ長調
 録音:1960年録音

・ハイドン:交響曲第101番ニ長調『時計』
 録音:1960年録音

Disc7
・ハイドン:交響曲第95番ハ短調
 録音:1970年録音

・ハイドン:交響曲第100番ト長調『軍隊』
 録音:1965年録音

・ハイドン:交響曲第102番変ロ長調
 録音:1965年録音

Disc8
・ハイドン:交響曲第92番ト長調『オックスフォード』
 録音:1971年録音

・ハイドン:交響曲第104番ニ長調『ロンドン』
 録音:1964年録音

 フィルハーモニア管弦楽団(ニュー・フィルハーモニア管弦楽団)
 オットー・クレンペラー(指揮)

収録曲   

ディスク   1

  • 01. I. Ouverture - Otto Klemperer/New Philharmonia Orchestra
  • 02. II. Courante - Otto Klemperer/New Philharmonia Orchestra
  • 03. III. Gavottes I & II - Otto Klemperer/New Philharmonia Orchestra
  • 04. IV. Forlane - Otto Klemperer/New Philharmonia Orchestra
  • 05. V. Menuets I & II - Otto Klemperer/New Philharmonia Orchestra
  • 06. VI. Bourres I & II - Otto Klemperer/New Philharmonia Orchestra
  • 07. VII. Passepieds I & II - Otto Klemperer/New Philharmonia Orchestra
  • 08. Allegro
  • 09. Adagio
  • 10. Allegro
  • 11. Minuet & Trio
  • 12. Allegro
  • 13. Andante
  • 14. Allegro Assai

ディスク   2

  • 01. Allegro Moderato
  • 02. Allegro
  • 03. Allegro
  • 04. Andante
  • 05. Presto
  • 06. Allegro
  • 07. Affettuoso
  • 08. Allegro
  • 09. Allegro
  • 10. Adagio Ma Non Tanto
  • 11. Allegro

すべての収録曲を見る >

総合評価

★
★
★
★
★

4.5

★
★
★
★
★
 
5
★
★
★
★
☆
 
2
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
★
さすがクレンペラー、バッハとヘンデルに関...

投稿日:2022/06/12 (日)

さすがクレンペラー、バッハとヘンデルに関してはこれだけ重厚な演奏は昨今はちょっと無いと思う。では古臭いかというとそうではなく、インテンポで、明晰かつ構造的で安定しており、見通しが良い。ハイドンはモーツァルトからベートーヴェンにつながる古典的な作品というスタンスが明快で堅牢かつ重厚であるが、野暮ったさはなく、メリハリが効いてとてもきちんとした演奏である。かなり昔の録音だが、モノラルの方はともかく、ステレオ録音の方はリマスタリングのおかげで音もそんなに悪くは無い。

saitaman さん | 埼玉県 | 不明

1
★
★
★
★
★
ハイドンはともかくバロックは、などと言う...

投稿日:2021/07/22 (木)

ハイドンはともかくバロックは、などと言うなかれ。もちろん昨今の古楽スタイルとは全く違うテイストだが、堅牢かつ繊細な、素晴らしい音楽がここにある。有名なアリアの美しいこと。もちろん、ハイドンは期待どおりの素晴らしさだ。

nocturnes さん | 埼玉県 | 不明

0
★
★
★
★
★
バッハ、ハイドン、ヘンデルというバロック...

投稿日:2021/03/14 (日)

バッハ、ハイドン、ヘンデルというバロックの名演が収められたボックス・セットです。クレンペラーの表現で一貫して云えるのは重厚などっしりとした演奏でありながら木管の美しい響きを活かすのが卓越しており、ただ重厚さを前面に出した演奏に終わっていない点です。 オケのコントロールは巨匠の中でも並外れており鼻歌を歌うがごとくオケをドライヴしているのには驚きを禁じえません。 オケはクレンペラーの体の一部なのかもしれません。 バッハ、ハイドンは云うまでもなく、個人的にはヘンデルの「合奏協奏曲作品6 第4番イ短調」の繊細な表現はイチオシです。

I.O.U さん | 北海道 | 不明

0

古楽 に関連する商品情報

おすすめの商品